写真が上手になる方法

どうすれば、写真が上手になるのでしょうか。本屋さんにはそれこそ多くの本があり、その背表紙には「写真が上達する方法」といった言葉がたくさん目に入ります。

しかし、そこに何が書かれているのかといえば、誰かに良い写真と言われるための方法ばかりだと感じます。改めて、どうすれば写真が上手になるのか。この質問には「自分の目線に自分自身が気がつくこと」と答えています。鳥をつい目で追いかけてしまうとか、壁面をつたう植物が気になるとか、答えは些細なところにあります。まずは日常の中で目を留める場所を撮ってみることです。有名な絶景ポイントを巡って撮るだけでは「誰がなぜ撮った写真なのか」がわかりません。フォトグラファーならば、誰にでも写真を撮らなければならない理由が必ずあります。それが単に仕事のためなのか、追いかけ続けるテーマなのか、それとも単なる虚栄心や自尊心を満足させるためなのか。それぞれの理由については、結局は人の勝手という結論になるから議論しても仕方ありません。しかし、観る人間はなかなか手厳しいものです。どんなに精一杯尽くした撮影よりも、散歩途中に撮影した写真に興味を持たれたりすることもあります。上の写真は、外国の狭い道を歩いていた時に撮った猫の写真です。飛ぶような姿勢になったので右手に持ったカメラを持ち上げようとした瞬間、猫がとびました。かろうじて瞬間は撮れたもののピントを合わせる時間はありません。でも気に入っている写真です。

そんなことでも十分なのです。撮るほうも観るほうも面白く感じる写真。それを上手く撮るための近道は、感情が動いた時にシャッターを押すことであるのは間違いありません。



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