撮影に根気は必要か

写真を上達させるには根気強く頑張るしかないのでしょうか。

これからフォトグラファーになろうとしている若者からの問いかけに、何と答えたらよいのか考えました。

自然写真を撮ろうとするときに努力は必要ない。それが結論でした。

100年頑張ろうと撮れない写真もあれば、たった1日で撮れてしまう写真もあります。想像力次第と言ってしまえばそれまでですが、荒唐無稽な妄想が現実になる可能性はとても低く、想像が現実味を帯びるほど可能性が高くなります。

モーゼが海を渡れたのはなぜでしょう。それは単なる神頼みではなく、海が割れるタイミングを知り尽くしていたからです。逆に、偶然撮れた瞬間を振り返れば、それが必然だったことがわかるはずです。大切なのは偶然を偶然で終わらせないこと。撮影後になぜ撮れたのかを深く考えてみることです。そのうち偶然が必然に思えてくる。この積み重ねがそのまま撮影する力につながるのです。

次に動機とモチベーションの話ですが、漠然と写真を撮りたいと思っていても、実際に撮れることはまずありません。撮りたい写真があってこそ、自分が行くべき場所がわかってきます。出発さえできれば、現実は自分の想像を絶するものだと理解でき、無我夢中でシャッターを押すこともできます。それを体験としてわかっていれば、恐れず写真を撮りに出かけられる。あとはその瞬間が訪れるのを心待ちにするだけです。そこに根気は必要ないと考えます。



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